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意外においしい!?昆虫食、ひそかなブーム(読売新聞)

 昆虫人気がジワリと増している。

 飼育や標本で楽しむのではなく、食材として。確かに「ハチノコ」などは伝統食だ。おいしく健康的に料理するというが、果たしてどんなお味なのでしょうか。

 「え、これ食べるの?」。「昆虫料理試食会」が開かれた東京・阿佐ヶ谷駅前のカフェバーで5月中旬、皿に盛られた幼虫が姿を見せるとざわめきが起きた。興奮して携帯カメラで撮影を始める人もいる。

 20~30歳代中心の男女約20人が挑戦したのは「スズメバチの幼虫ドリア」「アボカドサラダ、ツムギアリとヤナギムシのドレッシング仕立て」など。メニューだけで、逃げ腰になる。

 焼き上がったドリアは、ピーマンやマッシュルームに交じって2種類の幼虫の姿が見え隠れ。ただホワイトソースが「保護色」となっているためか、皆さん口と皿を往復するスプーンの動きはなめらかだった。

 横浜市のグラフィックデザイナー、林紗也子さん(27)は「味わったことのない食感。食べられないかもと不安だったけど、ちゃんとした料理で、おいしかった。パックに詰められてスーパーで肉や魚の隣に並んでいたら買っちゃうかも」と満足そうだった。

 主催した東京都日野市の出版社勤務、内山昭一さん(59)が試食会を始めたのは、3年ほど前。口コミで人気が広がり、最近は月1回程度開くが、予約を断らざるを得ないこともあるという。

 内山さんによると、昆虫料理の鉄則は「毒などの調査で手間を惜しまず、しっかり熱を通す」こと。食品衛生責任者の資格を取り、時には英語の文献とも格闘して美食を追究。自分や仲間が郊外の山野で捕獲、「養殖」したものを中心に約60種類にのぼる虫を料理してきた。レシピにも知恵を絞る。「食卓の定番料理ならハードルも低い」と作った「蚕のさなぎカレー」「セミのチリソースあえ」は、初心者にも好評だった。

 記者も覚悟を決め、2センチほどの蚕のサナギを口に放り込んだ。ナッツと豆腐を足して2で割ったような味と食感。ミルク風味の後味。意外とイケる。

          ◇

 「蜂の子」と呼ばれるクロスズメバチの幼虫やサナギ、イナゴを食べるのは、れっきとした日本の食文化だ。世界各地の昆虫食に関する著書がある立教大文学部の野中健一教授は「世界には肉や魚より昆虫が珍重され、高値で取引される地域もある」と解説する。

 父の代から蜂の子のつくだ煮などを販売している長野県伊那市の塚原保治さん(66)は「5年間で売り上げが5割ほど増え、全国各地から注文が来る。8トンあった蜂の子やイナゴの在庫がなくなりそうだ」とうれしい悲鳴を上げる。

 「火星居住計画」という先端科学でも、昆虫食はまじめに検討されている。宇宙航空研究開発機構(JAXA)で食糧計画を研究する山下雅道教授(62)は「動物性食材の有力候補は蚕。牛などの哺乳(ほにゅう)類より餌が少なくて済むし、狭い空間で飼育できる」と話す。

 研究ではサナギを玄米や大豆に混ぜ、クッキーやまんじゅうに加工した。蒸し料理や天ぷらは、英文雑誌に「カニミソや脱皮したてのカニの味」と発表したという。

 山下教授は1980年代、アメリカのスーパーで魚売り場が片隅に追いやられていた光景が忘れられない。「スシ」をはじめ日本食は今や世界的な市民権を得た。「人の思いこみなんて簡単に変わります」と山下教授。昆虫料理が垂ぜんの的、なんて日が来るかもしれない。(松田晋一郎)

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頭越しに地元反発、「強行なら成田闘争以上に」(読売新聞)

 「頭越しで何をするのか」――。28日朝、日米両政府が発表した共同文書で、沖縄県の米軍普天間飛行場の移設先として再び名護市辺野古が明記され、訓練の移転先には鹿児島県・徳之島も検討対象になった。

 地元の合意がないまま、鳩山首相が言う「5月末」の決着期限を達成するための見切り発車。2006年の日米合意とほとんど変わらない内容に、地元関係者は「できるはずがない」と強い反発の声を上げた。

 交渉の当事者であるはずの沖縄県には、記者発表と同時に防衛省から共同文書のファクスが届いただけ。ある幹部は「これはほぼ現行案ではないか。首相が来県した時、県内に残るのはごく一部のような言い方だったのに。どういうプロセスでこのような結果になったのか、政府にただしていきたい」と不快感を示した。

 名護市役所では28日午前、稲嶺進市長が記者団に対し、「移設先が辺野古に戻ってくることはあってはならない。発表は到底受け入れられない」との考えを改めて表明。さらに「この14年間、辺野古案は前に進まなかった。今更辺野古と言っても実現可能性はゼロ。私は政府との交渉にも臨まない」と言い切った。

 市役所で同日夕に開かれる緊急市民集会で、辺野古住民を代表して移設反対を訴える菊農家の比嘉盛順さん(70)は「本来なら米政府ではなく、移設先の住民の理解を優先すべき。頭越しでの合意は認められない。何としても移設工事はやめさせたい」と力を込めた。

 自公政権下で「辺野古移設」の現行計画を容認していた辺野古区の大城康昌区長は「これまでの経緯もあるので、政府側との話し合いには応じる。ただ、『県外・国外』で一度は来ないと期待した区民を説得するため、受け入れ条件は当然厳しくなる」と話した。

 このほか、徳之島・天城町の大久幸助町長は「政府は地元の合意が大切といいながら、合意など全くない。絶対に受け入れられない」と強く反発。「私たち徳之島の3町長は、これでますます結束が強くなる。国策として移転を強行した場合、成田闘争以上になるだろう」とけん制した。

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